第150章

ホールに姿を現したのは、他ならぬ島宮雪乃だった。

よくもこの祝賀会に顔を出せたものだと、島宮奈々未は心底驚いていた。

川崎正弘もまた、呆れたように呟いた。

「命知らずにも程がある。一体誰があの女に招待状を送ったんだ?」

本来であれば、丹羽家が島宮雪乃を招待するはずなどない。

島宮奈々未は冷静に返す。

「今日はお祝いに駆けつけたお客様が大勢いるし、全員が招待状を持っているわけじゃないわ。お爺様は人望が厚いし、各界の著名人も集まっているから、お祝いにかこつけて人脈作りのために紛れ込む人間がいても不思議ではないわね」

「つまみ出させてくる」

そう言って、川崎正弘は歩き出そうとした。...

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